令和6年度 事業計画

1.令和6年度 事業計画の基本的な考え方

(令和5年度の振り返り)

令和5年度は、新型コロナ禍の影響は収まりを見せ、計画していた事業は概ね実施することができた。コロナ禍からの復活に向け、基本に立ち返って広報・営業活動を本格的に再開するとした令和5年度方針に基づき、過去にご利用実績のあるお客さまへの地道な対応に加え、4月に「えれき亭」を改装してリニューアルオープンしたほか、食堂や喫茶室における企画メニューを提供するなど収益力強化に取組み、継続的な話題作りとそれらの情報発信に努めた。また、創立110周年記念式典の開催を契機とした法人会員・個人会員への訪問活動など、直接的な情報提供やコミュニケーションを再開した。こうした状況下で当倶楽部の貸室・食堂利用は前年度に比べて大きく増加し、とりわけ新型コロナ感染症の流行による社会活動の制限が緩和された5月以降はホールでの大規模なご利用も復活しつつある。

(現状認識と今後の課題)

 令和5年度の収支は、当初予算計画からは大きく改善が図られたものの、大幅な赤字決算となっており、徹底したコストダウンは前提に、今後の収入基盤の構築が大きな課題である。個別要因では、貸室・食堂の利用増により令和5年度の売上は前年度比170%と大幅に増加したものの、コロナ禍前の水準の70%程度の回復にとどまっており、更なる上乗せが必要である。そのため、当倶楽部のサービスや設備面の魅力度向上を図るとともに、引き続き営業活動を強化することにより存在感を高め、誘客に努める必要がある。また、Wi-Fi環境など設備投資を施してきたことを踏まえ、その投資回収の目的で貸室料や設備利用料等の改定の検討を行うこととする。一方で、会員の高齢化の進展や法人会員の撤退、指名会員の削減の動きにより、退会者数が入会者数を上回る状況が続いており、会員数が漸減している傾向が止まらない。これにより、大きな収入の柱である会費収入は、会員数の減少が著しくなった2012年の8割程度に落ち込んでおり、会員数の拡大もしくは会費の値上げの検討に着手する必要がある。また、テナント入居も1室が空室の状態が継続しており、その解消も喫緊の課題である。

2.令和6年度活動重点

(1) 倶楽部の魅力づくりと情報発信

  ・食堂メニューの継続的充実
  ・貸室、ホール、共用設備等の整備による倶楽部の魅力向上
  ・テナント、会員等、貸室利用顧客からのニーズ聴取
  ・会員メーリングリスト等によるタイムリーな情報発信


(2) 会員内外に対する積極営業

  ・リピーター顧客との継続的なコミュニケーション(ニーズ聴取)
  ・会員企業へのアプローチ(施設利用、新規会員紹介)
  ・コロナ禍以降に離脱されている顧客へのアプローチ
  ・新規会員獲得に向けた「倶楽部館内ツアー(仮称)」の実施
  ・喫茶室の近隣営業の実施


(3) 収益基盤の改善


  ・機械警備の導入による委託費削減(24 時間駐在警備の廃止)
  ・会員拡大施策の検討、実施(入会特典の新設、会員企業との連繋)
  ・テナント入居者紹介施策の実施(会員企業との連携)
  ・貸室料金、設備使用料等の改定の検討

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令和6年度収支予算書

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